作家、演出家、T factory主宰。1959年12月22日東京生まれ。横浜に育つ。
1980年、劇団第三エロチカ創立、以来全作品の演出・劇作を務める。1985年、「新宿八犬伝 第一巻-犬の誕生-」で第30回岸田戯曲賞受賞。1991年、映画初監督作品「ラスト・フランケンシュタイン」。
2002年3月、自作戯曲上演プロデュースカンパニー「T factory(ティーファクトリー)」創立。戯曲集・小説・エッセイ・評論など著書多数。
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猫
街角で目にする迷い猫、たずね猫の張り紙は、胸が痛む。
今朝、京都下鴨神社近くの電信柱で、たずね猫の掲示を見る。
10才のアメショーで外に出たことがない男の子、今月の二日に表に出て音信がないという。うまれつき心臓の悪い子でずっと薬を飲んでいるという。
飼い主の方の心配と心痛を思うと、いてもたってもいられない気分になる。
どこに行ったのだ、プリンちゃん。それとももうおうちに帰ってこれただろうか。そう願う。
今朝、京都下鴨神社近くの電信柱で、たずね猫の掲示を見る。
10才のアメショーで外に出たことがない男の子、今月の二日に表に出て音信がないという。うまれつき心臓の悪い子でずっと薬を飲んでいるという。
飼い主の方の心配と心痛を思うと、いてもたってもいられない気分になる。
どこに行ったのだ、プリンちゃん。それとももうおうちに帰ってこれただろうか。そう願う。
あまりに馬鹿にされそうなので、載せるのやめようかと思ったんですが、いまさらなんなんで、載せます。
三猫娘のためにお雛様買ってしまいました。久月で。
猫馬鹿と呼んで!もうぶって!

小夏とお雛様、似合いますね。

三猫入れて撮ろうと思ったが、睦逃げる。

撮れたと思ったが、愛動き、尻のみで失礼。
三猫娘のためにお雛様買ってしまいました。久月で。
猫馬鹿と呼んで!もうぶって!
小夏とお雛様、似合いますね。
三猫入れて撮ろうと思ったが、睦逃げる。
撮れたと思ったが、愛動き、尻のみで失礼。
ま、中川元大臣、これまで表に出なかっただけで、酒でいろいろ小失敗していたんだろうなあ。で、家族なんかは、ついに表舞台でやらかしてしまったか、とポワーンポワーンポワーンポワワワーなんだろな。
奥さんとか大激怒で、中川さん、海より深くしゅんとしてんだろな。
で、小夏のことを脱走と書いたが、彼女の名誉のため説明すると、正確にいうと脱走ではないわけだ。二月のこの猫発情期を迎えて、家のまわりにはいろいろな猫がうろうろしていて、小夏は家のなかから尾っぽぼんぼん太くさせて怒ってるわけですよ。
だから、小夏としては家のまわりの地回り、テリトリーの安全巡回のつもりで、ほいと外に出たんだと思う。
で、人間がやたら騒ぐので、走ったんだと思う。
そう私は考えてんですが、いかがですか小夏さん。
違いまっか?


睦である。
テレビの猫番組とか出したいんだけど、この三人じっとしていられるかどうか。

実はこの愛が一番美人なのではという噂も界隈ではなされている。
奥さんとか大激怒で、中川さん、海より深くしゅんとしてんだろな。
で、小夏のことを脱走と書いたが、彼女の名誉のため説明すると、正確にいうと脱走ではないわけだ。二月のこの猫発情期を迎えて、家のまわりにはいろいろな猫がうろうろしていて、小夏は家のなかから尾っぽぼんぼん太くさせて怒ってるわけですよ。
だから、小夏としては家のまわりの地回り、テリトリーの安全巡回のつもりで、ほいと外に出たんだと思う。
で、人間がやたら騒ぐので、走ったんだと思う。
そう私は考えてんですが、いかがですか小夏さん。
違いまっか?
睦である。
テレビの猫番組とか出したいんだけど、この三人じっとしていられるかどうか。
実はこの愛が一番美人なのではという噂も界隈ではなされている。
チョコもらった。
うれしかった。
食べた。
おいしかった。
もうダンボール五箱分送られてくるなどということはないものの、十二分うれしい。
睦は一歳七ヶ月になるのに、まだジャンプして網戸に張り付く。
網戸登りは子猫の男の子しかやらないと書いてあったりが、睦は常識を越えて生きている。
睦が夜、吐いた。でも元気にしている。
夜はいつもの土曜の夜の通り、NHKFMのジャズ放送を聞きながら、シングル・モルトを飲る。近所の酒屋で見つけたボウモア。
シングル・モルトといえば、マイケル・ジャクソンの「モルトウィスキー・コンパニオン」はウイスキー飲みのまさしくバイブルだね。
日本語版はちょっと訳文がこにれていないのが難だが。
土曜の夜のジャズとウイスキー。
ま、中流貧乏人のささやかな楽しみですよ。
うれしかった。
食べた。
おいしかった。
もうダンボール五箱分送られてくるなどということはないものの、十二分うれしい。
睦は一歳七ヶ月になるのに、まだジャンプして網戸に張り付く。
網戸登りは子猫の男の子しかやらないと書いてあったりが、睦は常識を越えて生きている。
睦が夜、吐いた。でも元気にしている。
夜はいつもの土曜の夜の通り、NHKFMのジャズ放送を聞きながら、シングル・モルトを飲る。近所の酒屋で見つけたボウモア。
シングル・モルトといえば、マイケル・ジャクソンの「モルトウィスキー・コンパニオン」はウイスキー飲みのまさしくバイブルだね。
日本語版はちょっと訳文がこにれていないのが難だが。
土曜の夜のジャズとウイスキー。
ま、中流貧乏人のささやかな楽しみですよ。
おとついのことである。
朝、いつもの通りに雨戸を開けて、みんなにご飯をあげてぼっとしていたところ、網戸が十センチほど開いているの気がつき、はっとして見ると庭に小夏が降りてこちらを見ている。
一瞬、幻覚か小夏に似た猫かと迷い、声をかけるとだっと門の外を走り去ってしまう。
脱走!?
慌てて、睦と愛の動向を確かめると、ふたりはいる。
泡食った。
家のまわりをうろうろするが、小夏の姿は見えず、数分後、隣の駐車場に姿を現すが、数分後走り去る。
次に隣の猫屋敷さんの庭にお邪魔して探していると、黒猫を追っかけながらの小夏を発見。
小夏、そのまま猫屋敷さんの物置の下に隠れる。
そこで小夏とにらみ合いが続く。小夏はかつての野良の目つき、顔つきである。三十分後、小夏飛び出し、またいなくなる。
いったん家に戻り、どうしようどうしようとしていると庭に小夏ひょっこり現れるが、私、「あっ」とか大声を出してしまって、小夏その声にまた逃げ去ってしまう。
戻ってきて小夏がすぐ上がれるようにと、窓や戸を開けっ放しにしているので、睦と愛を部屋から締め出す。愛はマイペースでしきっぱなしの布団の上でまどろんでいるが、睦は「なに締め出してんだオメーラ」と騒ぐ。その睦の声に応じるかのように小夏の声がする。
睦が鳴くと小夏が答え、どうやら家のまわりをうろうろしているらしい。
二十分後あたり、小夏ついに家に上がってきたところを一気に戸、窓を閉める。
脱走から三時間経っていた。
まあ、戻ってくるだろうとは考えてはいたが、一年七ヶ月外出していないので、心配であった。
しっかし、ひさしぶりに小夏の野生の姿を見たが、かっこよかったなあ。そういう猫生もあったわけで、考えてしまった。
とにかく睦、愛が今から外で生きていけるわけはないのだから、小夏ともども気をつけなければならないと気を引き締め直した。
小夏は外から睦に来いと呼んでいたとも思われるからだ。
私、外出の予定がない日でよかった。
で、その日は夕方メルボルンから日本に来ているピーターが打ち合わせ、飲み食いで家に来る日で、この猫騒動のことなどしゃべり、楽しい夕餉であった。
ピーターによれば今年これから開催される東京演劇フェスのプログラム、外国からのやつは相当おもしろいということらしいので、ドイツとイタリアのやつは是非行こうと思っている。
それにしても小夏、帰ってきてよかった小夏。
友人の川西蘭が新刊の本のなかで、飼っていた犬が死んで号泣する妻の姿を目の当たりにして、自分か死んだ時、このひとはこんなに泣いてくれるだろうかと不安になったと書いているが、ペットロスはつらいと想像する。
三頭のうちの一頭がそんなことになっていなくなれば、私は当分立ち直れないだろうが、それが未来、三回続くのである。その時、私は終わるかも知れない。
まあ、先のことを心配ばかりすると、わが母のように深い鬱病にかかるのでここいらでやめておこう。
朝、いつもの通りに雨戸を開けて、みんなにご飯をあげてぼっとしていたところ、網戸が十センチほど開いているの気がつき、はっとして見ると庭に小夏が降りてこちらを見ている。
一瞬、幻覚か小夏に似た猫かと迷い、声をかけるとだっと門の外を走り去ってしまう。
脱走!?
慌てて、睦と愛の動向を確かめると、ふたりはいる。
泡食った。
家のまわりをうろうろするが、小夏の姿は見えず、数分後、隣の駐車場に姿を現すが、数分後走り去る。
次に隣の猫屋敷さんの庭にお邪魔して探していると、黒猫を追っかけながらの小夏を発見。
小夏、そのまま猫屋敷さんの物置の下に隠れる。
そこで小夏とにらみ合いが続く。小夏はかつての野良の目つき、顔つきである。三十分後、小夏飛び出し、またいなくなる。
いったん家に戻り、どうしようどうしようとしていると庭に小夏ひょっこり現れるが、私、「あっ」とか大声を出してしまって、小夏その声にまた逃げ去ってしまう。
戻ってきて小夏がすぐ上がれるようにと、窓や戸を開けっ放しにしているので、睦と愛を部屋から締め出す。愛はマイペースでしきっぱなしの布団の上でまどろんでいるが、睦は「なに締め出してんだオメーラ」と騒ぐ。その睦の声に応じるかのように小夏の声がする。
睦が鳴くと小夏が答え、どうやら家のまわりをうろうろしているらしい。
二十分後あたり、小夏ついに家に上がってきたところを一気に戸、窓を閉める。
脱走から三時間経っていた。
まあ、戻ってくるだろうとは考えてはいたが、一年七ヶ月外出していないので、心配であった。
しっかし、ひさしぶりに小夏の野生の姿を見たが、かっこよかったなあ。そういう猫生もあったわけで、考えてしまった。
とにかく睦、愛が今から外で生きていけるわけはないのだから、小夏ともども気をつけなければならないと気を引き締め直した。
小夏は外から睦に来いと呼んでいたとも思われるからだ。
私、外出の予定がない日でよかった。
で、その日は夕方メルボルンから日本に来ているピーターが打ち合わせ、飲み食いで家に来る日で、この猫騒動のことなどしゃべり、楽しい夕餉であった。
ピーターによれば今年これから開催される東京演劇フェスのプログラム、外国からのやつは相当おもしろいということらしいので、ドイツとイタリアのやつは是非行こうと思っている。
それにしても小夏、帰ってきてよかった小夏。
友人の川西蘭が新刊の本のなかで、飼っていた犬が死んで号泣する妻の姿を目の当たりにして、自分か死んだ時、このひとはこんなに泣いてくれるだろうかと不安になったと書いているが、ペットロスはつらいと想像する。
三頭のうちの一頭がそんなことになっていなくなれば、私は当分立ち直れないだろうが、それが未来、三回続くのである。その時、私は終わるかも知れない。
まあ、先のことを心配ばかりすると、わが母のように深い鬱病にかかるのでここいらでやめておこう。
◆AOI KOMACHI
◆ハムレットクローン
◆フリークス―残酷のファッション・ショー1幕
◆ジェノサイド,ニッポン・ウォーズ―川
村毅第一戯曲集
◆新宿八犬伝―川村毅第二戯曲集
◆ラスト・フランケンシュタイン―川村毅第三戯曲集


